古から続く歴史と伝統を受継ぐ街、堺。
大阪府の中南部に位置し、同府内では人口・面積が第2の都市です。約1万年前の旧石器時代から、大和朝廷の成立、平安・鎌倉時代を経て、戦国時代には貿易港としての黄金時代を迎えています。明治以降、交通の発達や人口の増加、市域が拡大するなどし、近代化が急速に進みました。
この街が発祥の技術や文化も多く、特に中世において職人や商人が、その活動を全国に広げ伝承されていきました。 古代~中世~現代へと時代を超えて繁栄してきたこの街は、今このときも力強く歩み続けています。
堺市の北西に位置する堺区は、西側に大阪湾を臨み、市街地と臨海部工業地などからなっています。堺区最大の特徴のひとつとして、仁徳陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群が点在し、古代より栄えた歴史文化を色濃く感じることができます。
堺区のほぼ中心には堺東駅があり、堺駅まで結ばれたシンボルロード周辺には、市役所をはじめ、商店街や百貨店などが集中する商業地が形成されています。
日本最古といわれる官道の竹内街道や国指定史跡の古墳をはじめとする、歴史的な文化遺産を有する北区は、JR阪和線・南海高野線・地下鉄御堂筋線、大阪中央環状線などの幹線道路が整備され、各駅の周辺では商業施設が集まり賑わいを見せています。
勇壮かつ華やかなことで知られる百舌鳥八幡宮のふとん太鼓などをはじめ、伝統行事も地域に根付いています。
西区は人口約13万人、面積28.62平方キロメートルの大阪湾に面した街です。内陸にも深く伸びており、田畑などの農地も見られます。
石津川沿いに古くからある晒産業は、現在も中区とともに堺市の主要産業のひとつになっています。西区役所がある鳳駅周辺地域は中核となっていますが、それ以外でも商店街や大型スーパーがあり、人々の生活を支えています。
堺市の中東部に位置するこの街は、ほぼ全域が丘陵地となっています。住宅地のほか、田畑も多く見られます。
現在は北野田駅前の再開発事業により、商業を始めとするさまざまな施設が次々と完成し、近隣市を含む市東南部地域の核として発展しています。
のどかな田園風景が広がり、閑静なベッドタウンとしても人気が高く、特に北野田駅周辺は関西でも有数の高級住宅街として知られています。
中区はその大部分が、ゆるやかな丘陵地形で、南部には東区同様に、田園風景が広がっています。
敷物の製造のほか、和ざらし・ゆかた産業は全国的にも高いシェアを誇ることで知られ、また、深井だんじり祭りやふとん太鼓の伝統行事など、地域に根付いた伝統文化・産業が受継がれています。
南区は堺市の南端に位置し、和泉市、大阪狭山市、河内長野市が隣接しています。
貴重な自然環境が残されており、自然や農業とふれあうことができるため、普段から市民に親しまれています。一方で、泉ヶ丘駅周辺には商業施設や公共施設が多数集まり、にぎわいを見せています。
また、歴史も古く、貴重な無形民俗文化財などが受継がれている街でもあります。